昨秋に右ひじを手術した大リーガーの大谷選手が、練習を始めたというニュースを見た。打者としてはすでに本調子を取り戻したかのような、気持ちの良いバッティングを披露していた。
実は私も、長年悩まされていた両足の股関節痛から脱却すべく今夏、 人工股関節を入れる手術を受ける予定だ。手術自体が初めてである上、全身麻酔を伴うとのことで、正直怖くて仕方なかった。しかし、最近は、これまで制約されていたことができるようになると前向きに考え、〝改造後〟の進化した自分をあれこれ想像している。
まずは痛み止めに頼らずスムーズに歩行や階段の昇降ができること。普段は薬が必須だが、もう飲まなくて良くなると思うと心が軽くなる。次に運動。もともと嫌いだが、痛みを理由にさらに動かなくなっていた。今は肥満解消にも上半身のストレッチくらいしかできていないが、術後はウォーキングや筋トレなどもできるようになるだろうか。
大谷選手の姿に勇気をもらった。手術は怖いものではなく、〝進化〟のための手段に過ぎないのだと。
自分も来年の今頃は、数年ぶりにスキー板を履き、ゲレンデ再デビューを果たしているかもしれない…などと、夢は尽きない。
(上原道子)