ライナー・ホーネック&菊池洋子
デュオ・リサイタル
―リサイタルについて教えてください
3月15日に昌賢学園まえばしホールで、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターのライナー・ホーネックさんとデュオ・リサイタルを行います。
ホーネックさんとの出会いは、2006年、オーケストラの演奏会でした。ソリストとしてそれぞれ協奏曲を演奏したので「今度は一緒に演奏しよう」と約束しました。その後、念願が叶い、何度かご一緒し、去年12月にも、ホーネックさんの故郷オーストリアで今回と同じプログラムを演奏しました。その時は、ホーネックさんのご兄弟も聴きに来てくださり、終演後に皆で和やかな夕食の時間を楽しみました。
11月から2人でのリハーサルを始め、毎回ものすごい集中力で一緒に音楽を創り上げていく時間は、最高に幸せで、音楽の進め方や表現の新しい扉がどんどん開いていく感覚に、音楽をする喜びを感じる瞬間の連続です。ホーネックさんは、とても気さくなお人柄で、いつもエレガント。ウィーンの香り漂う音楽を皆様と共有できるのが楽しみです。
―どのようなプログラムですか?
ホーネックさんと演奏したかったモーツァルト、そしてブラームスの名曲「ソナタ3番」。さらに、ウィーン生まれの作曲家でありヴァイオリニストとして世界中を旅していたクライスラーの音楽で世界一周したいとホーネックさんが選曲しました。※当初予定より、一部曲目が変更。
―指導者としても活躍していますね
色々なご縁とタイミングが重なり、去年よりウィーン国立音大で、後進の指導に当たっています。ウィーンは、17歳の時に初めてヨーロッパの地を踏んだ場所です。教えることで、私にとってもたくさんの学びがあります。どうしたら生徒さんのスキルアップに役立つアドバイスができるか考えながらレッスンに臨んでいます。
また、2023年から3年かけてベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会を開始しました。そのライブ録音したCD(第一弾)が今月発売になります。今回のデュオと合わせてお聴きいただけましたら嬉しいです。
ピアニスト 菊池 洋子さん
前橋市出身、2002年第8回モーツァルト国際コンクールにおいて日本人初の優勝を果たし、脚光を浴びる。その後、ザルツブルク音楽祭に出演するなど国内外で活発に演奏。23年から名門ウィーン国立音楽大学にて後進の指導に当たる。前橋市プレゼンツ舞台芸術祭芸術監督
■イナー・ホーネック&菊池洋子 デュオ・リサイタル
昌賢学園まえばしホール 午後7時開演。
指定席エリアは、S席2500円、A席2000円、B席1500円。ペア席S席4000円など。自由エリア1000円ほか。
同ホールHPや窓口など(027-221-4321)。
https://www.maebashi-cc.or.jp/maebashishibun/