笹川裕昭のスポーツコラム
2年間担当させていただいたコラムも今回が最終回となります。今回は、これからの群馬のスポーツについて少し語りたいと思います。
私が、FMぐんまに入社したのが2001年の春でした。その頃は、ザスパもまだ誕生前。局内でもスポーツと言えば高校野球くらいという時代でした。そこから20年経ち、群馬のスポーツシーンは大きく変わりました。ザスパをはじめ、群馬クレインサンダーズ、群馬グリーンウイングス、群馬ダイヤモンドペガサスと、年間を通じてプロスポーツを楽しめるようになりました。
高校野球をはじめとするアマチュアスポーツも、全国優勝が当たり前になり、そこから日本を代表するトップ選手として活躍する選手も多いですね。他にも、オリンピックや世界大会などでも、毎回の様に、群馬出身、関係する選手が日本代表として世界に挑み、栄光を手にする姿は皆さんもご存じの通りです。
私もフリーになり、取材する競技の幅を広げて実況していますが、そんな中でも、群馬の選手が活躍してくれるのは励みです。昨年でいえば、女子プロゴルフの実況で、前橋市出身の青木瀬令奈選手の優勝シーンに立ち会うことができました。もちろん、声には出しませが、心の中ではちょっぴり肩入れしちゃいました(笑)
こうしたトップアスリートを多く輩出する群馬県ですが、その要因は、環境であり、優れた施設があるからだと考えます。近年では、サンダーズの本拠地であるオープンハウスアリーナ太田、世界大会も開催される高崎アリーナなど、国内を代表する施設も多いです。また、高崎市井出町にあるソフトボール専用スタジアムの宇津木スタジアム、スケートリンクの伊香保リンク、敷島公園の水泳場にある飛込プールなど、他では珍しい競技専用施設が多いのも特徴的です。競技を始めた早い段階からこうした施設で競技に取り組めるのは大きなアドバンテージです。
それに、近年は、「eスポーツ」と呼ばれる新たなスポーツも台頭してきましたが、そこにおいても、他県をリードする競技団体やイベントが開催されるなど積極的な取り組みが行われています。こちらも今後が楽しみです。
群馬に来て、そして、フリーアナウンサーとして、各地を回るようにもなり、改めて群馬の皆さんはスポーツが大好きなんだなと実感します。スポーツは、自身の健康向上だけでなく、元気や勇気、感動を与えるものです。さらに、ビジネス面でも大きな可能性を秘めています。そんなスポーツをこれまで以上に、これからも一緒に楽しんで行けたらと思います。コラムは最終回となりますが、これからもいろんなシーンでお会いしましょう。ありがとうございました。