T‐Shotシリーズ第12弾 注目のピアニスト・北村明日人


世界へ羽ばたくクラシック界の新星が高崎に

演奏も人柄も魅力があふれる北村さん
ⒸTomoko Hidaki

―T-Shotシリーズについて教えてください
大友直人芸術監督が推薦するクラシック界の若き逸材を皆さまに紹介する、高崎芸術劇場オリジナル企画です。

リサイタルの開催とあわせて、その前後4日間でレコーディングやミュージックビデオの撮影などを行い、CD&DVDを制作します。会場の音楽ホールの響きは、都内の大手レコード社もCD録音でリピート利用するほど、高く評価されています。

そんな豊かな音響空間の中で生演奏を味わい、後日リリースされるCD&DVDもお手元で楽しめるため、県内外のファンからご好評いただいています。

―シリーズ第12弾について教えてください
第12弾、11月16日のリサイタルに出演するのはピアニストの北村明日人さんです。北村さんは、東京藝術大学やスイス・チューリヒ芸術大学で研鑽を積み、昨年の第46回ピティナ・ピアノコンペティションで特級グランプリに輝いた実力の持ち主です。

同コンクールと言えば、過去の受賞者に阪田知樹さん、角野隼斗さん、亀井聖矢さん、尾城杏奈さんといった気鋭のそうそうたるピアニストが名を連ねる若手の登竜門。大友監督も「北村さんは本格派として、今後ますます活躍が期待できる」と太鼓判を押します。

今回のプログラムはとても多彩で、J.S.バッハ、モーツァルト、ブラームスに、ベートーヴェンの「悲愴」、グリーグの「ホルベルク組曲」と、聴き応え満点の内容です。

―永井さんから見た魅力は?
北村さんの魅力は、聴く人を惹きつける抜群の表現力です。実は、先日都内で北村さんの演奏を聴く機会がありました。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第5番と第6番を披露し、流れるような美しい演奏技術はもちろん、全身の動きや豊かな表情で作品の魅力を余すところなく表現。北村さん自身が書いた曲かと錯覚するほど、演奏や全ての所作に作品への愛があふれ、彼の弾くいろんな曲をもっともっと聴いてみたいと感じました。

興奮覚めやらぬまま、終演後に本人へご挨拶したところ、高校球児のような爽やかで人懐っこい笑顔で応じてくれ、その人柄にもすっかり魅了されました。

ピアノの音色はもちろん、奏者の表情や息遣いまで、つぶさに感じられる当劇場音楽ホールでの演奏会。ぜひ北村さんの魅力を間近で感じてください。

高崎芸術劇場 創造活動課 永井 慎也さん
2011年高崎市役所入庁。18年4月に高崎財団へ出向、事業課で劇場の開館準備や主催公演の運営に携わる。企画調整室を経て、現在は芸術監督事業や広報紙の編集等を担当。趣味は上毛かるた。

■高崎芸術劇場 大友直人Presents T-Shotシリーズ vol.12 北村明日人 ピアノ・リサイタル
11月16日 午後1時半開演 高崎芸術劇場音楽ホール
全席指定 2000円で好評発売中。
チケットの購入や問い合わせは、同劇場チケットセンター( 027-321-3900 )へ。
※未就学児の入場はご遠慮ください

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