バレエ×クラシック音楽×華道のアートライブ
公益財団法人 群馬県教育文化事業団
文化課長 倉林 剛 さん
―桐生アートライブとは、どのような催しですか?
コロナ禍で失われた文化芸術体験の機会を取り戻すため、文化庁によるアートキャラバン事業の一環として、県内5地域で開催する事業の一つです。来年1月15日の桐生公演は、群馬県教育文化事業団が企画・実施しますが、東京や地元桐生を拠点に活動するStudio Pantomima主宰の天沼真江さんを総合演出に迎え「アートで紡ぐ 日本遺産のまち桐生の絆」をテーマに開催します。
―出演者や公演の魅力についても教えてください。
高崎市出身で、創流100年の「いけばな松風」の副家元、塚越応駿さんが生け花のパフォーマンスをするほか、元シルク・ドゥ・ソレイユのメンバー奥澤秀人さんや元Kバレエカンパニーのプリンシパル白石あゆ美さんが登場します。県内出身で「ぐんま新人演奏会」に出演した若手演奏家の安藝美雪さん(フルート)、黒崎裕子さん(ピアノ)、丸木一巧さん(クラリネット)、村田恵子さん(マリンバ)、山邊光二さん(作曲・ピアノ)の5人や、Studio Pantomima (桐生洋舞連盟)など豪華な出演者です。
1部では、5人の演奏家が登場するとともに、絹産業の歴史と伝統が今日まで息づいている桐生市の自然や建物などの映像を織り交ぜ桐生市の魅力を多面的に発信します。2部は、塚越さんが舞台上で冬から春へ、季節の移ろいをイメージしながら、クラシックの生演奏と合わせて創作の生け花パフォーマンスを。3部では、生け花を背景に、ディズニー作品「アラジン」や、作曲家・山邊さんが今回のために編曲したオリジナル「八木節」でバレエダンサーが優美に踊ります。最後は、群馬県出身で牧阿佐見バレエ団プリンシパルの清瀧千晴さんとStudio Pantomimaの天沼真心さんがフィナーレを飾るなど盛りだくさんです。
―倉林さんのおすすめは?
多くのクラシック音楽の中で、私の一番のおすすめは山邊さんが編曲したオリジナル曲「八木節」です。ディズニー作品と聴き比べすると楽しいですよ。出演するアーティストをはじめ、異なる分野の関係者が1年を掛けて作り上げた唯一無二の公演をどうぞお楽しみください。
■2023年1月15日午後1時開演、美喜仁桐生文化会館(桐生市市民文化会館)、全席自由、一般1000円、高校生以下500円(未就学児入場不可) チケット専用電話( 0277-22-9999 )。
生け花パフォーマンスをする「いけばな松風」の塚越応駿さん