群馬の梅の未来は明るい(vol.214)

満開の梅の下で記念撮影する秋間梅林観光協会のメンバー

安中の秋間梅林観光協会は1974(昭和49)年に設立され、48年目を迎えています。梅農家で構成する任意団体で、同梅林で行われるイベントの運営や、梅林内の整備を中心に活動しています。

私は同協会の協会員として、秋間梅林で実施する開花祭の運営をはじめ、イベントや体験プログラムの受け入れ、農泊事業などを担当し、梅林を一年中楽しんでもらうためにできることを考えながら、日々活動をしています。

群馬県には、ぐんま三大梅林(秋間、榛名、箕郷)があり、古くから梅の産地としても有名で、収穫量も全国第2位となっています。この地で今年1月に「第5回全国ウメ生産者女性サミット2022 inあんなか」を開きました。当日はオンライン開催となりましたが、全国各地の梅生産者や加工業者、消費者の方々総勢120名ほどが参加し、「梅と生きるために今、何ができるのか?」という大きなテーマのもと、シンポジウムや事例発表を行いながら未来について考えることができました。

このサミットを通じて強く感じたことは、「群馬の梅の未来は明るい」ということです。農家も加工業者も梅で生きていくことを決して諦めていない。高齢化や後継者不足で放棄される梅園も増える中、皆で手を取り合い、あらゆる可能性を考え、第一歩を踏み出すことができたと感じています。

今後も、今回出会った方々とのご縁を大切にし、まずは農家と加工業者との連携に取りかかりたいと考えています。

今、梅の花もほころび始め、お客様の来園を今か今かと待ちわびているようです。「来てください」と言いにくい時代となりました。ただ、梅の花は変わらず咲いて、春を知らせてくれます。お時間がある時、ふらっと立ち寄っていただけたら嬉しいです。

秋間梅林観光協会
福田 青葉さん

【略歴】1986年高崎市生まれ。東京農業大学卒業後、アウトドア用品店勤務を経て、出身高校である農業高校に実習教諭として勤務。2018年4月から梅農家として就農、秋間梅林観光協会の協会員としても活動。自分の畑では栽培期間中、化学肥料・農薬不使用で梅栽培を行っている。

掲載内容のコピーはできません。