第5回 調理&食レポ編 相模屋食料「うにのようなビヨンドとうふ」
磯の風味、コク、旨み… 豆腐でもあり、万能調味料でもあり
人気アニメとコラボした「ザクとうふ」や、チーズのような洋風の「ナチュラルとうふ」など、進化系豆腐を次々と世に送り出している相模屋食料(前橋)が先月発売したのは、「うにのようなビヨンドとうふ」(以下「うにとうふ」と表記)。「BEYOND TOFUシリーズ」の最新作で、同社公式サイトによると、「くせになる『和』の味を追究し、“うに”の香りと味わいを実現」「そのまま食しても、調味料として使ってもおいしい」という。紹介されている20通りのレシピを参考に、調理してみた。
直径約6㎝、高さ4㎝のカップに入った、黄色のとうふを、まずは「そのまま」。滑らかな舌触りは絹ごし豆腐に似ているが、濃厚な味と鼻から抜ける独特の磯の香りで一気に脳が「うに」に支配される。味がしっかりついているので何もつけなくても十分いける。
また、公式サイトの写真にひかれて試してみたのは「うにの軍艦巻き」。撮影では海苔のパリッと感がうまく出せず苦労したが、味は、かなり本物に近い。わさびと醤油をつければ、本当のうに軍艦を食べている気分に。
次に、「調味料」として。冷蔵庫にある食材を使って「うに味」にアレンジしてみる。
サイトではスパゲティーを使った料理が紹介されているが、今回はたまたまあった中華麺を使用。つぶしたゆで卵と「うにとうふ」、ニンニクを加えて「うにソース」を作り、そこへシーフードと一緒にゆでて冷やした麺を投入。塩で味を調えたら「特製うにまぜそば」の出来上がり。ブロッコリーを添え、黒コショウをふりかければ見た目もバッチリ。味は、「うにとうふ」の魔法のおかげで、中華というより魚介のクリームパスタ、といったところ。レタスを敷いて、サラダ麺のように食べてもよいかもしれない。
さらに、冷凍庫でクロワッサンを発見。先ほどのウニソースにマヨネーズを少々加え、卵サンドのように挟む。カニ風味かまぼことレタスを添え、3品目の完成。パンの解凍と合わせて約5分。ふつうの卵サンドの具よりもコクが出ている気がした。
万能調味料として献立のバリエーションを広げてくれる「うにのようなビヨンドとうふ」。調理と試食を繰り返していると、ほかにもっとアレンジを試してみたくなった。賞味期限も20日間と長いので、冷蔵庫に常備しておきたい食材だ。 (上原 道子)
■関東甲信越地区を中心としたスーパーマーケットで販売中。参考価格198円(税別)。
相模屋食料(027-269-2345)。