第4回体験編 まえばしシェアサイクル『cogbe(コグベ)』

第4回 体験編  まえばしシェアサイクル『cogbe(コグベ)』

「車依存社会からの脱却と市街地の活性化」を目指し、前橋市が今年4月に開始したシェアサイクルサービス「cogbe(コグベ)」。家から見える距離のコンビニへも車で向かうほど、どっぷり“車に依存した生活”を送る筆者が、シェアサイクル体験をレポートする。

電動アシストで楽々移動 料金は15分25円から

シェアサイクルとは
一定の区域に自転車の貸出と返却が可能な拠点(ポート)を多数設置して、どのポートでも自転車の貸出・返却ができるサービス。レンタサイクルとは異なり、借りた場所と同じところに返却する必要がない。コグベは、スマートフォンアプリ「ecobike(エコバイク)」を使い利用できる。市街地を中心に前橋市内33カ所にサイクルポートがあり、アプリからポートの場所や、現在配置されている自転車の数、サイズなどを確認することができる。事前予約の必要はない。

●スマホを持ちサイクルポートへ
ポートを目指し、まずは会社から徒歩圏内の「JR前橋駅」に車で向かう。いきなり車に頼ってしまう悲しき群馬県人。この日は計3台のコグベが駅北口のポートに置かれていた。

●車両のQRコードを読み取り、ロックを解錠
事前に登録を済ませておいたアプリ「エコバイク」を立ち上げる。利用する自転車を決め、画面で「借りる」を選択。サドル下にあるQRコードを読み取ると、すぐに「ガチャン」と音を立てて解錠された。これで利用スタート。

●市街地へ
駅から少し離れた“まちなか”を自転車で走る。コグベはすべて電動アシスト自転車。後ろから押してもらっているような感覚でサクサクとすすむ。アーケード街を抜け、午後の陽がきらめく広瀬川沿いを気持ちよく走る。途中ドーナツ屋さんで休憩。駐車場のないお店にも気軽に行けるのは自転車移動のメリットだ。自転車から離れる時は鍵をかけ、再び乗り始める時はアプリの操作で解錠できる。利用時間と料金もアプリに表示されており、随時確認することができる。

●ポートに返却
楽しくひと回りし「広瀬川サンワパーキング」のポートで一旦返却。鍵をかけ、アプリの画面から「返す」を選択。処理が終わると「返却に成功しました」と表示された。決済もアプリに登録済のクレジットで完了。現金の場合は前橋駅西側駐輪場ポートにある端末でのみ決済が可能だ。

簡単に利用でき、料金もお手頃。目的地の近くにポートがある人にはぜひおすすめしたい。運動不足解消にもなるし、なにより前橋の街をよりいっそう楽しめると感じた。 (塩原亜希子)

料金(税込)
●アプリ利用(クレジット決済)
1時間まで=15分/25円、1時間以降=15分/50円。上限(8時間まで)=1000円。ナイター(22:30~翌7:00)=300円
JR前橋駅西側駐車場キオスク端末機利用(現金・電子マネー決済・当日限り有効)
利用券=1回/60分。1日利用券(借用当日20:00まで。以降は15分ごとに50円加算)=1000円。問い合わせは 前橋市役所未来創造部交通政策課(027-898-6263)。

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