サッカーJ2 [ザスパクサツ群馬](Vol.18)

笹川裕昭のスポーツコラム(月1回掲載予定)

新たな仲間を迎え、これまでの悔しさを晴らす戦いが始まる!

左から鈴木国友選手、高木友也選手、川本梨誉選手。3人の力も借りてゴール量産だ!

サッカーJ2・ザスパクサツ群馬が、夏の移籍期間に3選手を期限付き移籍で獲得しました。J3松本所属で、今季は、J2山形でプレーしていたFW鈴木国友選手、そして、J2横浜FCのDF高木友也選手、さらに、J1清水所属で、今季はJ2岡山でプレーしていたFW川本梨誉選手です。

3選手を獲得した狙いは、間違いなく「得点力アップ」です。第29節を終えてデータを一覧すると、チーム総得点が23点でリーグワースト2位、シュート本数171本はリーグワースト。点が取れないだけでなく、シュートの形まで作れていないチャンスの少なさが、得点力不足に繋がっている事がわかります。

FWのふたり鈴木選手と川本選手は、常にプレーと気持ちがゴールに向いている選手で、多少、強引でもチャンスがあれば果敢にゴールを狙いに行くストライカーです。また、DF高木選手も左利きのサイドアタッカーで、攻撃面でも力を発揮する選手です。チャンスメイクだけでなく、自身が突破することで相手ゴールに迫り、得点も期待できます。

勝利するためにはゴールが必要で、そのためには、チャンスを増やすこと、積極的にゴールを狙っていくことが必要です。もちろん、ザスパが、より長くボールを保持して、自分たちの時間を多く作る事も大切ですが、ボールを保持しているだけでは得点になりません。やはり、積極的にシュートを打つことで、チャンスが増え、ゴールが生まれるのですから。

第29節を終えて、20位のザスパ。残念ながら今シーズンも残留争いを戦う状況ですが、試合数はまだまだ残されています。今後のカレンダーを見ると、8月までは比較的上位チームと、そして、9月以降、シーズン終盤は、中団以下、ザスパと順位の近いチームとの対戦が中心です。もちろん、楽観視している余裕はありませんが、過度に焦ったり、プレッシャーに感じてしまうのも禁物です。頼もしい、新戦力が加わるとともに、けが人も戻ってきて、シーズン序盤の頃の勢いのあるザスパのサッカーが期待できる予感です。ここから先、これまでサポーターが味わった悔しさを、選手たちがきっと晴らしてくれるでしょう! この後も、ザスパとともに戦ってください。

笹川裕昭
Sasagawa hiroaki

1978年3月28日生まれ、埼玉県さいたま市出身、大東文化大卒。ラジオ局エフエム群馬で、アナウンサーとして、スポーツ実況や朝夕のワイド番組に出演。現在は、株式会社フットメディアに所属し、スポーツ実況を中心に県内外で活動。個人サイト「SASAnote」(https://sasanote.net/)を運営し、県内スポーツの情報発信も行う
Twitter:@hiro3sa
Instagram: hiro3sa_insta

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