笹川裕昭のスポーツコラム
今度は「W杯個人」で優勝を!
6月上旬にアメリカ・フロリダ州で行われた「フットゴルフワールドカップ2023」の女子団体戦で、日本代表が優勝し、伊勢崎市出身の阿久津里奈さんがメンバーの一人として活躍しました。阿久津さんは、「優勝の実感は湧いてこないけれど、2週間の海外生活で、ずっとフットゴルフができ貴重な時間だった」と振り返っています。
フットゴルフとは、簡単に言えばサッカーボールを蹴って、ゴルフをするという競技。2012年に国際フットゴルフ連盟が設立され、同じ年に、第1回W杯も開催されました。欧米を中心に広まりましたが、日本でも14年に協会が設立されて以降、競技人口の増加とともに、楽しめる環境も増えてきています。群馬県出身で、元サッカー日本代表の青木剛さんも、昨年プロフットゴルファーに転向したことで話題にもなりました。
一方、阿久津さんは、小学生の頃からサッカーをはじめ、大学卒業まで競技者としてプレー。サッカーを引退後、「本気で上を目指せる競技がしたい!」と探していた時に、フットゴルフに出会いました。サッカーをしていた時に培った高いキック技術を生かし、広大な芝生でボールを蹴る爽快感が魅力的なフットゴルフにのめり込んでいったそうです。その後、国内トップ選手として活躍していた去年5月、故郷群馬に戻ってきた阿久津さん。現在は、太田市にある鳳凰ゴルフ倶楽部にできたフットゴルフ場で運営に携わります。
多くの人にフットゴルフを楽しんでもらいたいと考えている阿久津さんは、「群馬には太田だけでなく、フットゴルフをラウンドできる場所が5コースあり、国内最多です。サッカーやゴルフの経験に関係なく、誰でも気軽に始められるということを知ってもらい、より身近なスポーツにしたい」と普及活動にも積極的にも取り組んでいます。一方で競技者としても「フットゴルフは、年を重ねてもできるスポーツです。トップ選手として長く活躍し、W杯の団体だけでなく、個人で優勝したい」と目標を掲げています。
阿久津さんのようなトップ選手がいて、フットゴルフができる環境もバッチリ。群馬が、フットゴルフの国内、いやいや、世界的な先進地になるチャンスですよ! みんなで、「ナイスキック!」しに行きましょう。