サッカーJ2[ザスパ群馬 ](Vol.35)

笹川裕昭のスポーツコラム

「ザスパ群馬」として、オール群馬で挑む新たな1年!

昨シーズンを超えるカギは得点力。髙澤選手以外にも特徴ある選手が加わった

サッカーJ2のザスパ群馬が今シーズンの活動をスタートさせました。昨シーズンは、J2が22チーム制になって最高位となる11位。シーズンを通して好調を維持し、最終盤まで、J1昇格プレーオフ入り(3位から6位)を争うなど、飛躍の1年になりました。大槻毅監督が3年目の指揮を迎える今シーズンは、多くの主力選手を残すことにも成功し、昨シーズン以上の好成績が期待される1年です。

今シーズンの目標は、「10位以上、勝ち点51」です。クラブとしては、J2中位定着を目指していますが、もちろん選手たちは、去年果たすことができなかったプレーオフ進出、そして、その先にあるJ1昇格という高い目標を掲げています。

昨シーズンは、失点の少なさが上位躍進に繋がりましたが、一方で、得点力の低さがプレーオフ入りを逃す原因にもなりました。新チームは、13名の新加入選手を迎え、特に、得点の部分で特徴を持った選手が数多く加わっています。中でも注目は、2019年以来、5年ぶりにザスパ復帰となった髙澤優也選手です。以前、在籍していた時、ザスパはJ3で、髙澤選手は、大卒ルーキーで加入し、17得点を挙げ、ザスパのJ2復帰に大きく貢献しました。翌シーズンに、他クラブへ移籍してしまいましたが、今回、再びザスパのユニフォームを着てプレーしてくれることになりました。新加入選手発表会では、「目標ゴール数は二桁、20点を取りたい!」と力強く語ってくれました。ヘディングが強く、左足のシュートも強烈、身体能力も高くて、ストライカーらしく、常にチャンスに顔を出せる選手です。ひとりだけでゴールを挙げることはできませんが、皆で作ったチャンスを最後に得点につなげる力は誰よりもある選手です。5年前はザスパをJ2復帰に導いてくれましたが、今度は、初のプレーオフ、そして、J1昇格という新たな景色へ導く活躍を見せてもらいましょう。

そして、クラブとしては、「ザスパクサツ群馬」という名前は残しながらも、一般的な呼び方としては、「ザスパ群馬」を使い、より群馬を意識したクラブとして、オール群馬で挑む、新たなザスパのスタートの年にしようとしています。GW明けには、前橋市内に待望のクラブハウスができ、併設の専用練習場も、夏には使用開始となります。そうした意味でも、今シーズンは、チームとしても、クラブとしても、新たな一歩を踏み出す大事なシーズンになります。

いつも以上にザスパに関心を持っていただき、力強いエールを届けてください。そして、ともに新たなザスパを作り上げていきましょう!

笹川裕昭
Sasagawa hiroaki

1978年3月28日生まれ、さいたま市出身、大東文化大卒。ラジオ局エフエム群馬で、アナウンサーとして、スポーツ実況や朝夕のワイド番組に出演。現在は、株式会社フットメディアに所属し、スポーツ実況を中心に県内外で活動。個人サイト「SASAnote」( https://sasanote.net/ )を運営し、県内スポーツの情報発信も行う
x(旧Twitter):@hiro3sa
Instagram: hiro3sa_insta

掲載内容のコピーはできません。