防災と節電

グラグラグラ。16日夜、長く激しい揺れに襲われた。寝床で地震速報をチェック。東北地方で最大6強の地震が発生したことを知る。時期が時期だけに「東日本大震災の再来か」とヒヤリとした。
自分が暮らす地域は震度4か、と確認しながらハタと気付く。災害に備え買い込んでいた非常食や水は別の部屋の段ボールに入れっぱなし。避難用の靴や非常用ライトは玄関に置きっぱなし。こりゃマズイと、大いに反省していたところ今度は初の「電力需給ひっ迫警報」が発令された。最悪の場合、大規模停電が起こりかねないという。
ブラックアウトは困るし嫌だ。暖房の設定温度を下げたり照明の明るさを調整するなど、こまごました節電を試みる。23日昼、ひっ迫警報が解除されホッと一息。とはいえ電力インフラは想像以上に危ういものと思い知らされた。
ついつい、忘れがちだが当たり前の日常は当たり前ではない。自然災害は、いつか起きるという心づもりでいることが大事で、非常事態が一たび起これば状況に応じて自分で適切な判断を下しながら行動していかなければいけない。
大切なのは日々の備え。先日の地震は、防災や節電は特別なものではなく、「生活習慣」にしていくことの重要さを再認識させてくれた。 (中島美江子)。

(中島美江子)

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