秋になるとアンニュイな気分になる。毎年恒例の健康診断の季節だからだ。今年は婦人科検診もあったので、医療機関へ向かう足取りは少々重かった。
今月上旬、結果通知が届く。何もないことを祈りつつ開封すると、空腹時血糖が基準値よりやや高めで、糖尿病予防のため食べ過ぎや運動不足に気を付けよとのお達しが。軽くショックを受けたが婦人科系は異常なし。良かった。
10月は、乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを呼び掛ける「ピンクリボン月間」にあたる。先日、ピンクリボン運動に取り組む県内企業を取材したが、日本人女性の９人に１人が罹ると言われるがんで、この30年間で罹患数はおよそ３倍増、死亡数も増加の一途をたどっているなど厳しい現実を知る。
「自分は大丈夫」と思っていたが、根拠なき自信はただの過信。早速、予防法を調べてみると喫煙や肥満、飲酒がリスク大で、やはり食事と運動が重要という。乳がん予防は糖尿病予防にも繋がるため、まさに一石二鳥である。
喫煙習慣はないが、毎日の飲酒や運動不足は早急に見直さなければ。「秋はアンニュイな気分」などと悠長に構えている場合ではない。アクティブに過ごし、少しでも発症リスクを下げる生活習慣を身に付けたいと思う。 （中島美江子）
（中島美江子）