群馬では昨年4月から交通安全条例が一部改正され、自転車乗車時は大人も子どももヘルメット着用に努めなければならないこととなった。周囲で聞いてみると、努力義務なので被らなくても罰則がないし、「めんどくさい」「髪が乱れる」「ダサい」などの理由で、着けたくないという人はまだ多いようだ。
中3の娘が先日、自転車で通塾する時のヘルメットが欲しいと言い出した。受験追い込み期に入り土日の授業が増えたのだが、制服でもないのに中学校章入りのヘルメットをかぶっていくのは恥ずかしいと言う。4月からは必需品になることだ。一足早いが私服ならぬ「私ヘルメット」を与えることにした。
ネットで検索すると、国産から海外のものまで、デザインや色も豊富にありすぎて悩む。その中で娘は、ごく普通の丸型だが、表面にヘリンボーン生地の柄がプリントされたものに一目ぼれ。届いてみると、軽くて扱いやすく、着脱可能な「つば」もついており、キャップをかぶっているようなおしゃれ感もある。
命を守ることが第一義だが、形から入るのもアリだ。毎日身につけたくなるようなスタイリッシュなヘルメットがもっと増え、着用率アップにつながり、結果的に自転車の死亡事故も減少していく未来を期待する。
(上原道子)