トマトが好きだ。和洋中どんな料理にも合うし、生でも煮ても焼いても炒めても旨い。栄養価も高く、健康や美容に良いとくれば食べない手はないだろう。
今月、トマトフリークには堪らない催しが開かれている。前橋市が認証する「赤城の恵ブランド」のミニトマトを使ったパスタやピザ、キッシュなどが市内の飲食店7店で味わえるフェアだ。
有機肥料などで栽培されたミニトマトは赤と黄の2種類。どちらも肉厚で甘みが強いのが特徴という。早速、気になる参加店を訪ね限定料理を食す。トマトと夏野菜がたっぷり乗ったハンバーグはボリューム満点で見た目も鮮やか。口に入れた瞬間、広がるトマトの濃厚な甘みと爽やかな酸味に悶絶した。
店主の石澤秀樹さんによると、旨味が強いだけに苦労したという。「手を加えすぎず、素材そのものの美味しさをストレートに活かすように心掛けました。地元産トマトのクオリティは高く、色んな気付きが得られ良い刺激になりましたね」とニンマリ。生産者と料理人、両者のこだわりがぶつかり合ったコラボメニューはまさに珠玉の味だった。
参加店が知恵を絞って生み出したトマト料理は多彩で、「食べてみたい」と思わせるものばかり。フェアは26日まで。1つでも多く行かねば。
(中島美江子)