安倍元首相の事件は衝撃的で、何度も繰り返されるニュース映像に気持ちがどんより落ち込んだ。家族も「週末の行楽はやめよう」と沈んでいる。医療従事者の娘は「テレビを見て、患者さんも元気がないよ」と状況を知らせてきた。
そんな時、以前、取材したシンガーソングライターの玉城ちはるさんから「衝撃的な映像は、ストレス反応を高めるので注意して」とメールが届いた。「そうだったのか」と自らも調べてみる。ウクライナ侵攻や震災などの映像を頻繁に見ることで、トラウマ体験がある人だけでなく、成人も子どもも過剰なストレスを受けてしまうことがあるという。
重要な報道ではあっても、辛いときは勇気を持って「見ないことを選択する」のも大事だと知る。情報量を少なくし、それでも体調に変化がある場合には医療機関を受診することも必要だとか。私もテレビやSNSの動画を「流しっぱなし」にしないことや、食事をしながらの「ながら見」などに気を付けた。
週末は一票を投じた後、「やっぱり、行楽に行こうよ」と家族を誘い、緑豊かな山々をドライブ。娘とは、再度電話でわちゃわちゃプライベートを報告し合った。これからも、外に出て体を動かしたり、家族との何気ない会話を大切にして、健康なメンタルにしたい。
(谷 桂)