新型コロナウイルスの新規感染者数が、またぞろ増えてきた。気温も湿度も上がる夏。熱中症リスクと感染リスクを天秤にかけながら、周囲の状況に応じてマスクを着脱しているが、実はもう一つ、超個人的な判断基準がある。
マウスピース矯正をしているため、口元を隠したい場面では例え屋外でも外さない、というか外せないのだ。
矯正を始めたのは2019年秋。小さい頃から歯並びが悪く、ワイヤー矯正で一度治したものの、40代半ば頃から再び上下の歯がガチャボコに。ワイヤーに比べて痛みが少なく費用も安いというので、人生2度目の挑戦を決めた。
マウスピース型の装置は、ほぼ透明なので目立ちにくく、自分で着脱が出来るので気軽。マスク着用習慣から周りの人にほとんど気付かれないのも嬉しい誤算だ。コロナ下で矯正需要が急増しているというのもうなずける。とはいえ食事以外は付けっぱなし。水以外のコーヒーや紅茶などを飲む時は外さなくてはいけない。手入れも結構、面倒だ。
矯正から3年。治療は終わり歯並びをキープする保定期間に入ったが、治療期間と同じくらい装置を付ける必要があるらしい。マスクもマウスピースも外し、思いっきり笑える日が来るのはもう少し先になりそうだ。
(中島美江子)