この冬、わが家に久しぶりのスキーブームがやってきた。子どもの受験やコロナ禍でしばらくご無沙汰していたが、今シーズン時間を見つけては、板とブーツを車に積み、親子であちこちのスキー場に出かけている。
夫も私も、俗にいう「私スキ世代」。映画「私をスキーに連れてって」が公開されたのは1987年。世の中のスキー熱が最高潮だったあの頃、リフト待ちの大行列をものともせず、ユーミンが流れるゲレンデで早朝からナイターまで滑っていた。子どもが生まれてからは、キッズパークのあるスキー場で雪遊び。幼稚園に上がった頃からは、ヘルメットをかぶせて初心者コースを並走した。習い事で忙しくなったころから少しづつ足が遠のき、大して上達しなかった子どもたちだったが、中高生になった今シーズンは俄然やる気をみせている。高校生の息子は電車を利用して友達とも行くようになった。もっと練習して上達したいという気持ちに親として応えようと、スキー場が発信するゲレンデ情報をSNSで確認し、休日になると雪山まで車を走らせている。
思い立ったらすぐに雪景色のスキー場へ行けるアクセスの良さ。そして何より、一日滑って冷えた身体を温泉で温めるアフタースキーも最高だ。スキーと温泉のセットは群馬県民の冬ならではの醍醐味。今シーズンは思う存分楽しみたいと思っている。
(塩原亜希子)