曇りや雨の日が多くなり、西日本や東海地方では早くも梅雨。コロナで叶わなかった旅行に行きたいと、娘と名古屋への親子旅を計画している。1泊2日に、自分たちの「食べたい、見たい、体験したい」を実現したいとスポットのピックアップに仲良くいそしむ。
味噌カツにひつまぶし、きしめん、手羽先、天むす、小倉トーストなど、名古屋は魅力的な食が満載だ。滞在中、ランチが2回と夕飯1回、朝食はホテルだから、お楽しみの外食は、全部で3回とおやつの食べ歩き程度。そこに観光巡りを掛け合わせて、様々なプランを考えるのが楽しい。
だが、親子でも徐々にぶつかる。娘は、「まず、そびえ立つ海鮮丼に行きたい」「ケロトッツォ(焼菓子)が売り切れちゃうから早めに行こうよ」と主張。私は、「熱田神宮のひつまぶしは欠かせないでしょ」「あんこも欲しい」など、SNSで情報を深掘りする娘とスタンダードを押さえたい私の意見がクロス。
世代が異なることもあり、行く前からすれ違ったが、そのうち「お互いに外せないところを優先して、後は旅先の意外な出合いを大切にしよう」と、自然な流れに。大人女子の旅行当日は、できたら晴れてほしいと願う。てるてる坊主を作って心待ちにしよう。
(谷 桂)