生えていても何の不自由もなかったため、ずっと放置していた親知らず。先日、定期健診に行った際、先生から左下の抜歯を勧められた。「抜くべきか抜かざるべきか、それが問題だ」 ハムレットよろしく一瞬、悩んでみたものの歯肉に腫れがあり、いずれ虫歯や歯周病になる確率が高いと諭され観念した。
抜歯までの間、知り合いに体験談を聞いたが、「全然平気」という人から「死ぬ思いだった」という人まで千差万別。個人差が大きいことだけは分かった。
当日、オソルオソル臨むも治療は15分程、あっという間に終わった。「記念に持って帰りますか?」と言われたが、使い道もないので丁重にお断りした。
麻酔が効いているため痛みはほぼゼロ。半日、血が止まらず2食抜く羽目になったが、2週間程経つと抜歯の穴も気にならなくなり普通にモリモリ食べられるようになった。多少の鈍痛や違和感はあったものの、大事に至らず一安心。「案ずるより産むが易し」だ。
6月4日から10日は「歯と口の健康週間」ということで、いつも以上に気合を入れて丁寧にブラッシングをしている。磨きにくい親知らずも無くなり快適快適。「いつか抜かなきゃ…」と悩んでいる方、一度歯医者でしっかり診てもらうことをお薦めします。
(中島美江子)