25 [理由はないが昔から、数字の「25」とその倍数が好きだ…]

理由はないが昔から、数字の「25」とその倍数が好きだ。

今年は結婚25周年。何婚式か気になり検索すると、なんと「銀」婚式。日本では明治天皇皇后が1894年に「祝典」を行ったことで、結婚記念日を祝う習慣が全国に広まったのだとか。「好きな数字の記念日」くらいに考えていたのだが、急に特別感が出てきた。

ちなみに記念日の呼び方は1年目の紙婚式に始まり、藁(または綿)、革、花、木と続く。3年目なら皮革製品、4年目なら花束など、互いに記念日にちなんだものを贈り合うのが習わしらしいが、しまった、何も用意していない。

当日の朝も変わらず、家族の食事や弁当の用意から、自分の出勤準備まで、慌ただしく時が過ぎていった。

帰宅すると、いつもは帰りが遅い夫が珍しく台所に立っていた。食卓に出してくれたのは麺つゆで味付けしたという和風きのこパスタ。私の大好物である某スーパーの「アップルパイ」も添えて。ささやかだが、心がほっこり。

そそっかしくて、時には麦茶と出汁を間違えて水筒に入れてしまうドジな妻に対し、25年間文句も言わず見守ってきてくれた夫に感謝。50年の金、75年のプラチナ(諸説あり)まで、互いに健康でいられると良いですね。

(上原道子)

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