宿泊学習 [先日、中学二年生の娘が、学校行事で一泊二日の鎌倉・横浜旅行へと行ってきた…]

先日、中学二年生の娘が、学校行事で一泊二日の鎌倉・横浜旅行へと行ってきた。3年に及ぶコロナ禍で、林間学校も修学旅行も中止、もしくは内容が変更と、宿泊を伴う学校行事が一度もなかった学年。本来日帰りの予定だった今年度の校外学習を、学校が、初めての宿泊学習へと変更してくれたのだ。

娘の浮かれっぷりは面白いほどで、前日も楽しみのあまり眠れない騒ぎ。親としても、当日まで体調を崩さないかとひやひやし、お天気が持ちますように、楽しい思い出が作れますようにと、祈るような気持ちで送り出した。

私が経験した昭和の修学旅行は、バスガイドさんが全員を引率して案内するスタイルだったが、今は生徒たちが自主的に計画する「班別行動」が主流。そんなことができるなんて最近の子は大人なんだな、と感心しつつ到着時刻に迎えに行くと、両手にお土産を抱え満足気な笑顔でバスから降りて来る子どもたちの中に、「木刀」を携えた男子がちらほら。修学旅行あるあるは、どの時代も変わらないものだと苦笑した。

さて、楽しい非日常から戻ってきた娘を待っていたのは、2日後からの期末テスト。現実は厳しく結果は散々。計画と準備の大切さを、どちらからも大いに学んだに違いない。

(塩原亜希子)

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