夏の高校野球群馬大会が開幕し、甲子園を目指した熱戦が繰り広げられている。8日の開会式では、吹奏楽の演奏の中、65校60チームの選手たちが目を輝かせ、学校ごとにおそろいのユニホームで目を輝かせて入場した。
熱いのは選手だけでない。スタンドは、応援に駆け付けた保護者であふれかえっていた。こちらも皆、学校名の入ったそろいのTシャツとタオルを身につけ一丸となって応援している。仕事をやりくりして、朝早くから起床し、支度を整え準備するのは、さぞかし大変と想像する。保護者の協力あっての大会だ。
かつて、わが娘や息子も、それぞれ吹奏楽やサッカー、テニスなどに取り組んで成長。選手として背番号をもらい、大会を勝ち進む喜びを子どもと共有できるのが、親の喜びでもあった。でも、共働きだから、送迎や当番が回って来ると大変。経済的にも負担だったが、レンタルユニホームには助けられ、何とか乗り切る。同じ部活には、ひとり親家庭もあったが、同様に先輩保護者から用具をレンタルして、一緒に活動できた。
笑顔で応援している保護者を見ると、当時の自分と重なってくる。野球人口の減少と言われる昨今だが、どんな家庭も取り残さないサポートがあったら参加しやすいのではと感じた。
(谷 桂)