親子談議 [最近、娘と音楽談議を楽しんでいる…]

上州日和タイトル

最近、娘と音楽談議を楽しんでいる。指揮者小林研一郎のチャイコフスキーや飯森範親のブルックナー、カーチュン・ウォンのマーラーなどクラシックが好きな私。かたや音の職人であるシンガーソングライターの山下達郎やトランペットの帝王マイルス・デイヴィスなど、20代の割には渋めのポップスやジャズ、ブルースが好きな娘。
 
「音楽が作られた歴史をもっと知りたい」「ジャンルは違っても音楽は繋がっているんだね」「初演はどこで行ったのかな」など延々と終わりがない話をしている。そのうち、「ママは、全然深く聴いてない」と娘。「あなたももっと生で聴けば」と私。議論が白熱し、危うくバトルになりそうなこともある。
 
だが、親子ゲンカは犬も食わないと考えた末「好きな音楽について、楽しく話せる場を作りたい」と前向きなアイデアが湧く。そして、今月、前橋でトーク企画をすることに。参加者がワイワイ言いながら「好き」を深堀りする機会になったらうれしい。
 
相棒がいることで面白い一歩を踏み出せた。いつまでも子どもと思っていた娘だが、急に心強い存在になってきた。「ピアノ習わせてもらって良かった」「コンサート行こう」。これからはポジティブな談議に花を咲かせたい。

(谷 桂)

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