部活に取り組む県内の中学高校生が、笑いあり、涙あり、明るく、元気に、真面目に、がむしゃらに……仲間とともに過ごす青春の1ページを全力MAXで紹介します!
磨きをかけたパフォーマンスで 会場沸く喜び
県立前橋高校の放課後、中庭は私たち大道芸部の練習場所になります。1年9人、2年4人、3年14人、計27人で活動しています。今年で設立14年。全国的にも珍しい部活で、20人以上所属しているのは県内では前橋高校だけです。
大道芸には様々なジャンルがあるのですが、私たちはボールなど様々な道具を巧みに操る「ジャグリング」を日々、練習しています。ボールのほかにもディアボロ、デビルスティック、ボックスなどの技を磨いています。大道芸部には指導者がいないため、初心者は最初の数か月間、上級生が考えた練習メニューをこなします。基礎が身に付いてからは道具の扱い方を先輩に聞いたり、動画を参考にしたりして、各自が工夫して修練を重ね、技術を磨きます。
ジャグリングの魅力は、難しい技が出来るようになった時にあります。習得は難しいですが、観客に喜んでもらえると達成感を感じます。コロナ前までは、納涼祭をはじめ、公民館、児童館、老人福祉施設など様々な場所で演技を披露し、地域の方々との交流も活発に行っていましたが、昨年からはそういった発表の機会が減ってしまったことを残念に感じていました。
しかし、先月14、15日には学校の文化祭「蛟龍祭(こうりょうさい)」が校内発表という形でしたが開催され、私たち3年生にとっての最後のステージ、集大成の場となりました。当日は、テンポの速い曲に合わせ部員が代わる代わる登場したこともあり、大きな拍手に包まれ、大変盛り上がりました。部員全員が精一杯演技し、チームワークのよいパフォーマンスが披露でき、本当によい思い出になりました。これからは2年生が中心となり、音楽三部発表会「優曇華(うどんげ)」や校外での発表を盛り上げてくれると思います。