前橋の臨江閣 ライトアップ

4月からリニューアル!
本館と日本庭園まで拡大

 明治に迎賓館として建てられた国の重要文化財「臨江閣」(前橋市大手町)のライトアップが、今月からリニューアルした。これまでは別館のみのライトアップを行ってきたが、群馬デスティネーションキャンペーンに合わせ新たに本館と日本庭園にまで範囲を広げ、建物などを光で浮かび上がらせている=写真。

臨江閣は、当時の楫取素彦初代県令(1829~1912)の提言で下村善太郎前橋初代市長(1827~93)ら地元有志や企業からの寄付で建てられ、迎賓館や結婚式会場などに幅広く利用されてきた。本館、茶室(ともに1884年築)、別館(1910年築)、日本庭園から成り、近年はアート展示やシンポジウムが開かれるなど、芸術文化の拠点として活用されている。

ライトアップは2017年、別館の大規模改修が行われたことを記念し、前橋・光のまちづくり連絡協議会が始めた。光の演出は、ライトアップアーティストの高橋匡太さんが手掛ける。「新橋色×茄子紺」や「若竹色×薄曙色」など、別館が完成した明治のころの着物の流行色を取り入れ、前橋が製糸業の町だったことを表現しているという。

色は、15分かけてゆっくりと変化。4月1日から、本館と日本庭園にまでライトアップの範囲を広げた。敷地内に立ち入ることはできないが、日本庭園入口付近や、ひょうたん池側から望むと、池に映る様子が幻想的な雰囲気を醸し出し、スケールの大きさが感じられる。今年10月末までの毎日。今月中は午後5時半から、5月からは午後6時半から(同11時まで)。

なお、ライトアップ事業は同市のふるさと納税の使用目的として選ぶことも可能だ。同市未来の芽創造課(027・898・6513)。

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