万場高校 クライミング同好会

部活に取り組む県内の中学高校生が、笑いあり、涙あり、明るく、元気に、真面目に、がむしゃらに…仲間とともに過ごす青春の1ページを全力MAXで紹介します!

 

 

 

万場高校クライミング同好会のメンバーと顧問の先生=同校のトレーニングセンター清流

県立高 最大級のウォールで 自分の設定した目標を成し遂げる達成感

部長 関口 文月 (教養科2年)

私たち万場高校クライミング同好会は、1年1人、2年3人、3年1人の計5人で活動しています。主にボルダリングとリードクライミングを練習しています。

決められたホールドを使って登るボルダリングの練習

ボルダリングとは、命綱となるロープを使わず比較的低い壁を登る種目で、リードクライミングはロープを支えるビレイヤーと二人一組で高い壁を登る種目です。不定期で校外のクライミングジムなどに行くこともありますが、たいていは校内のクライミングウォールを使って練習をします。

クライミングウォールは1998(平成10)年4月、学校の敷地内に建設された「トレーニングセンター清流」に設置され、同好会もそれと同時に発足しました。ウォールは県下の公立高校では最大級の大きさを誇ります。スラブと呼ばれる90度以上で少し奥に傾いた壁と、オーバーハングという手前に傾斜した壁とが組み合わさり、カラフルで様々な形をしたホールド(手や足をかける部品)が設置されています。下から4枚目までの壁をボルダリング用として使い、5枚目以上をリードクライミング用として使用します。壁にはいくつかの決められたコースがあり、決められたホールドのみを使って登っていきます。

県内の高校で初めて設置された万場高校のクライミングウォール。正方形で一辺約1mのボードが横4枚、縦13枚で組まれて出来ている。全幅4m前後、全高は12m弱

普段は使わない筋肉を使うので慣れるまでは体力の消耗が激しいことと、出来るだけ腕の力を使わずに登らなくてはいけない点が難しいです。しかし、登り方を試行錯誤して自分の技術を駆使し、目標を成し遂げられたときの達成感がとても大きいです。自分の設定した目標に挑戦することが出来るので、この部活に入って良かったと思っています。

時には外部の施設へ練習に行くことも
=高崎市クライミングジム・ホワイトロック

今はまだ同好会なので大会などには出ていませんが、今後、正式に部へ昇格する予定です。初心者経験者問わず、是非多くの人に、ボルダリングを体験してほしいと思っています。

リードクライミングで一番上まで到達
=万場高校トレーニングセンター清流

己の限界を超えるため粘り強く努力する

顧問 重田 和希

今年、万場高校に赴任してこの部活動があることを初めて知りました。生徒達は各々の目標達成のためにひたむきに努力しています。他の生徒がプレーしているときは応援するなど、チーム全体で高みを目指す姿勢に刺激されて私自身も一緒にプレーしています。

クライミングは己の限界を超えられることが一番の魅力です。自分の限界を超えた時、もっと登りたいという意欲が湧いてきます。粘り強く努力することは、学校生活のみならず、社会に出てからも重要になるスキルです。そして「自分にも出来るんだ」という成功体験を積み重ね自己肯定感に繋げていってほしいですね。

現在、部員達からは「大会に出たい」と言う声があがっています。そのためには、万場高校にあるコースを制覇できる技術が最低限必要です。万場のコース全制覇と大会出場を目指して取り組んでいます。

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