笹川裕昭のスポーツコラム(月1回掲載予定)
「ポジティブバレー」でV1の扉を開け!
女子バレー・V2女子の群馬銀行グリーンウイングスの新チームが、悲願のV1昇格がかかる2022‐23年シーズン(今秋開幕)に向け、本格的に動き出した。
7月1日から3日にかけて埼玉県深谷市で行われたVリーグのプレマッチ「V・サマーリーグ女子 東部大会」に出場。東部地区に拠点を置くV1・V2の全13チームのうち、グリーンウイングスは10位という結果だった。
各チームとも新体制として始動したばかりで、まだ結果や内容を問う段階ではない。しかし、各新チームの顔ぶれや雰囲気を確認する絶好の機会となった。
新たなグリーンウイングスは、各選手が互いに声を掛け合うなどコート上での雰囲気がとても良く、躍動感溢れるプレーと、皆が一体となってポイントを取りに行く姿が印象的だ。
キャプテンの松尾奈津子選手は、「連戦で体が疲れていても、ポジティブな言葉が出ていたのは良かった。一人ひとりが活躍してくれた」と振り返った。
また、今季は新監督に、元日本代表のアタッカーとして活躍し「マッチョ」の愛称で人気を博した齋藤真由美氏が就任した。新監督について松尾選手は、「ポジティブな方だし、私たちの考えも踏まえた上でアドバイスもくれる。とても選手への理解がある方です」と教えてくれた。齋藤新監督には、日本のトッププレーヤーとしての経験を選手に伝えるとともに、選手たちの良さを最大限に引き出す指導を期待したい。
また、同チームは今月、V1でプレー経験がある道下ひなの選手と白岩蘭奈選手という2人の実力者を新たに補強した。新加入選手について松尾選手は、「自主的にトレーニングしたり、他選手へのアドバイスも的確。プレー以外にもすごく勉強になるし、とてもいい刺激をもらっています」とチームへの効果を期待する。
昇格挑戦〝4度目〟となる今シーズン。新監督と新加入選手を迎え、より強く、たくましく、前向きなバレーボールを実践するグリーンウイングスなら、今度こそ栄光をつかみ、V1への扉を開いくれるに違いない。