熱戦が続いている第104回全国高校野球選手権群馬大会。グラウンドで躍動する選手たちはもちろん、夏の主役だ。でも、夏の大会には、まだまだたくさんの「主役」の存在がある。約3週間で60試合を開催するというタイトなスケジュールで大会を運営するには、本当にたくさんの人たちの力が集結しているのだと、改めて感じる。そんな「主役たち」を紹介したいと思う。
今年は上毛新聞敷島球場(前橋市)、高崎城南球場(高崎市)、小倉クラッチスタジアム(桐生市)の3球場でスタートした大会。各球場とも、運営を一手に担っているのが、群馬県高校野球連盟(高野連)の先生たちだ。試合がルールに則ってスムーズに進むように、常に連絡を取り合いながら試合の進行を見守る。各試合のスコアをつけ、球場で立ち入り禁止の場所に観客が入っていないか、観客席でトラブルが起きていないかなど、業務の内容は多岐にわたる。自校の野球部が登場するときにはユニホームに着替えてベンチに入る。その八面六臂の活躍ぶりには連日驚かされる。
そして、選手と一緒にグラウンドに立つのは、審判員の皆さんだ。群馬大会では約70人の審判員の皆さんが、仕事や大学の授業といった「本業」を抱えながら、灼熱のグラウンドで選手の一投、一打に目をこらし、厳格に試合をみつめ、試合開始と試合終了を刻んでくれる。
野球部員やマネージャーたちも、大会の運営に大きな力を発揮してくれている。その紹介は、次回に。
(朝日新聞社前橋総局長 宮嶋 加菜子)