続・夏の主役たち [猛暑日続きの今年の7月、本当に暑い熱い毎日だった…]

猛暑日続きの今年の7月、本当に暑い熱い毎日だった。7月27日に決勝を迎えた第105回全国高校野球選手権記念群馬大会。前橋商が桐生第一を破り、13年ぶり6度目の優勝を決めて幕を閉じた。決勝戦は、第50回選抜大会に前橋高のエースとして出場し、高校野球史上春夏を通じて甲子園で初の完全試合を達成した松本稔さん(現・桐生高監督)が始球式を務め、大声援の中で試合が始まった。

グラウンドで熱戦を繰り広げる選手、ベンチから見守る監督、一球一球に目をこらす審判委員、途切れない声援を送り続けるスタンドの観客や生徒たち、ごった返す駐車場での誘導や球場の巡回を続けてくれた高野連の先生たち、観客の安全に気を配ってくれた補助員の野球部員たち……。挙げたらきりがないが、誰ひとり欠けても大会を無事に終えることはできなかったと、決勝戦を見ながら、改めて感じた。

6日から始まる甲子園での前商野球部の活躍を心から期待したい。

夏の主役たちの登場は、まだまだ続く。群馬大会の終了と入れ替わるように、県合唱コンクールに県吹奏楽コンクール、そして軟式高校野球北関東大会と、県内では続々と夏の大舞台が続いている。下旬にはバンドフェスティバルとマーチングコンテストも控える。去年は群馬で迎える初めての夏で、7、8月がめまぐるしく過ぎていった。今年は深呼吸しながら、視野をしっかり広げて、主役たちの姿を目に焼き付けたいと思っている。

優勝を決め、学校で祝福を受ける前橋商の野球部員たち
軟式野球北関東大会で堂々とした入場行進を見せる出場校の選手たち

(朝日新聞社前橋総局長 宮嶋 加菜子)

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